仕出し弁当 玉子屋の社是について
SNSでちょっとした話題になっている、仕出し弁当玉子屋、の社是。
すごく分かりやすくて、ほほー、と思ったので紹介します。
玉子屋(この車、見たことある人も多いんじゃないでしょうか)
元は150年位前に富山のどこかのお寿司屋さんで掲げられていたと言われている内容を、現社長が取り入れて社是としているそう。
「ここに書いていることをすると事業が失敗する」という12カ条…というちょっと面白いものです。
≪玉子屋の社是≫
1.旧来の方法が一番良いと信じていること
2. もちはもち屋だとうぬぼれていること
3. 暇がないといって本を読まぬこと
4. どうにかなると考えていること
5. 稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること
6. 良いものは黙っていても売れると安心していること
7. 高い給料は出せないといって人を安くつかうこと
8. 支払いは延ばす方が得だとなるべく支払わぬ工夫をすること
9. 機械は高いといって人を使うこと
10. お客はわがまますぎると考えること
11.商売人は人情は禁物だと考えること
12.そんなことはできないと改善せぬこと
社長曰く、「社員に“ここに書いていないことはどんどんやっていいよ。責任は最後に僕が取るから、やってごらん”という権限移譲を言いたいということで社是にしています。」とのこと。
個人的には1、がいいなぁと思います。1は、2以降の全ての内容を基本包括している気がする…。
あと9も、そうそう…と思います。なぜなら、人は自分も含めて、必ずミスをするものだから。できる部分は仕組化して、ミスが起きえない環境をなるべくつくる、細かい判断がなるべく不要になるまで標準化することがいいんじゃないかな、というのが持論です。(愛着をもって人手をかけてやることに価値を見出す仕事もあるので、それは別次元の話。)
あとこの社是を読んで、
社内に何か伝えたいことがあるときは分かりやすいことが一番だな、と思いました。どんな小さな会社…というか団体であっても、人が集まっている以上、そこには考え方もスタンスも価値観も違う者達の集まりであるわけで。
伝えたい内容が、意図しない方向に解釈がされてしまうこともままあるわけで。自戒をこめての感想です。
国主導、民間主導、の事業の棲み分けについて。伝統工芸、クールジャパン関係。
この記事読んで、あーあ…とがっかりしました。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23125100V01C17A1MM8000
クールジャパン戦略。大々的に投資したものの計画の大半が未達。赤字が膨らむ事業も。
でもこの状況、予想通りですよね?こうなると分かっていた人、沢山いますよね。
日本のブランディングのために、政府主導でやるべきところも沢山ありますが、これは違う…。こんなところに金と時間を使うんだったら頑張ってる民間企業が動きやすくなるように、各種規制を見直すとか各国と貿易交渉するとかそういう、国にしかできないことをしてくれー。
話は外れますが、
自身の仕事人生に影響を与えたことが2つありまして。
一つは国主導の伝統工芸品振興イベントに出たこと。ここで自身は、お偉いさん方が時間と高いコスト使ってやってる、イベント内容に、"これでは全く意味をなさない"と強烈な違和感と怒りを覚えました。あと危機感。やはり、国は国の仕事があり、民間は民間が得意な仕事がある。元気な民間の工芸メーカー、関係者達がビジネス面で引っ張るしかないんじゃないかと。
もう一つは、その後すぐに、元気な民間工芸メーカー、関係者達が集まって、業界構造を変えよう!という団体が発足&そのカンファレンスに出たこと。
自身が国主導のイベントで感じた違和感をすっきりさせるような納得感がありました。
で、自身は、後者に人手が求められてるならば、そこのメンバーとなって動きたい…と。(自身がその団体に参加したいなら、見合う価値を提供できるように、研鑽しなきゃいけないのですが。)
上記の様な体験があったのが、今年の冬〜春。
そして今はもうすぐ冬。ありがたいことに、なんとかその団体にお手伝い要員として関われるようになりました。
自身にとって強烈な体験だったこと、2つが揃ってなければこうはならなかったかなぁと思ってます。怒りを覚えり呆れたりする体験であっても、無駄ではないのだなと思いました。
…上記クールジャパンの記事にも触発されたのですが、先日行われていた国主導の伝統工芸品振興イベントでまた、残念な思いをしたことから、こんな内容を書きたくなりました。
きっとその経験も無駄ではないでしょう…。また違った意味で、自分が今の立場でできることをやろう…、と、やる気が湧いてきました。
大型店舗に通う楽しみ、について。
今日はお気に入り書店のひとつ、丸善 丸の内に立ち寄ってきました。
ここは一階入り口付近に売れ筋書籍がズラッと分かりやすく並んでいて、短時間で色々把握できるから好きです。
丸の内界隈のサラリーマンの頭の中はこんな感じかしら…と思いながら。
今日も色々置いてありました。
↓最近、エリートがアートを学ぶ理由…みたいな新書が出てたかと思うと、もう早速。
↓こんな本も最近人気ですね。みんな忙しいんだなー…。
↓深く考えることの重要性、確かに大事。考える力をつける、的な分野も色々本が出てますね
あとは、
この世の中を見通すための本(byマッキンゼー)とか、野口悠紀雄さんとか大前研一さんの本とかマインドフルネスの本は鉄板でいつもあります。 あ、あと、企画力を磨く本、とか。
売れ筋書籍が移り変わっていく様を見るのがとても面白いです。あの新聞記事の影響が出て、この特集が組まれて本が平積みしてあるんだなー…とか、色々目に見える変化が興味深くて。
あちこち本を立ち読みしてたら、ちょうど今の仕事に役立ちそうな記事など見つけられました。ラッキー。だから大型書店は好きです。
こうやって、定点観測する書店を幾つか増やしていくのはいいなぁと思いました。TSUTAYA六本木とこの丸善は飽きるまで通おうと思います。
地方にある堅実な会社に感じる希望について。
前回、TSUTAYA六本木について書きましたが、さっそくTSUTAYA六本木に通い詰め中。あそこは客に本を買わせる魔力がすごいです…。
個人的には書店の中では丸の内 丸善店も大好きな店舗の一つであちらも本を買わせる魔力がすごいのですが、丸善はフィンテックをはじめとした金融系、マネジメント系、その他自己啓発系(場所柄、ビジネスマン多い環境ですし)の品揃えが豊富。
対して
TSUTAYA六本木はカタめ、ヤワラカめな書籍の品揃え具合がいい感じでして、アート、デジタル系も豊富、見たことないゴツい芸術的な写真集やら雑誌やら…が沢山。書籍の隣にはグッと心をつかむビジュアルの万年筆やらアーティスティックな陶磁器なども配置してあり、そちらにもつい見入ってしまいますし…。
で、昨日はこれを購入しました。
月刊 事業構想12月号
”ちょうど知りたいことだった!”と思うキーワードが満載に載っていたので。
雑誌の感想。
今月の主テーマである”パーソナライズの新ビジネス”。なかなか面白かったです。もうもはや、”みんな一緒が一番いい。”という消費者の考えは無いんですね。きっと。
と、もうひとつ。個人的にとても面白かったこと。記事をぱらぱらめくっていた中で、
いい会社を見つけました。
パーソナライズ記事の特集の一つにパーソナライズアパレル(オーダーメイドのアパレルに特化する戦略を志向している先)として、ユニクロ VS セーレン という記事が載っていました。自身はセーレンという会社をここで初めて知りました。
セーレン
で、この会社を調べてみると、まぁ面白い。
主力事業はどうやらアパレルではなくカーインテリア系(エアバック、カーシートなど)な様なのですが、ハイファッションにも力を入れている様。
元は、福井県福井市に拠点を置いていた繊維メーカー。財務的にも自己資本比率は
十分あるピカピカの優良企業。海外展開も積極的に行い、着実に業績を伸ばしているようです。セーレンは経営者が現状に甘んじず、先手を打ち続けているんだろうなと感じました。
なんか、こういった企業を見ると、足元がしっかりしているいい企業は日本各地にまだ沢山あるんじゃないかなと希望が持てる気がして、個人的にはすごくテンションがあがります。なんだ、まだまだこの時代、この国でも強い会社はたくさんあるじゃないか、と。
TSUTAYA六本木に行ってみた。
最近ccc経営者の本を読んで、その方の企画に対する考え方、哲学などがとても面白かったので。
ではその方が力を入れた店舗はどのような作りで、何が人集めの仕掛けとして仕込んであるのかなぁ…
と思ったので行ってみました。
結論。
ものすごーーーく居心地が良い空間でした。本当に、この地域に集まるだろう人たちの嗜好をよくよく観察しての店舗設計なのだろうなと納得。
細かくは分析できてないのですが、心地良い空気感がその付近にあるどの店、カフェなどと比べてもダントツ。
↓単にレンタルDVDを並べているだけなのに…見る人の目線の高さとか良く設計されてるし、タイトルも、ちょっと昔のものと最新作を上手く取り混ぜていて絶妙。
家の付近にある普通のTSUTAYAとはまるで違う…。
↓書籍コーナー
↓雑誌コーナーとか。またツボにはまるイイモノたちが置いてあるんだなぁ…これが。
代官山TSUTAYAも行ったことありますが、あそこは2階カフェが本当に素晴らしかった。
そこも今度改めて行って、店舗のつくりを色々観察してこようかと…。
経営者の本を読んで考えを理解してから現場を訪れると、気づきも増えて自分の視野も広がるなぁと思いました。あー楽しかった!
TSUTAYA六本木、最近の自身の行動圏内にあるし、書籍も十分揃っているし、居心地良いし。多分しばらく通います。
自分への備忘録。
最近、自分の考え方が近視眼的になっていたな…と反省したので、自分の視野の幅を広げる為にもとりあえず気になってるキーワード、項目、人物を羅列して頭の中を整理。完全に自分向け備忘録。
ここに書くのは、もしこのキーワードに引っかかる情報をお持ちの方は是非教えてください、という気持ちから。
特に濱口秀司さんセミナー情報求ム、です 笑
・後継者育成と事業継承
これは主語を変えるだけで、関わる人、ビジネスの可能性の幅が変わってくるなーという思いから、なんだか頭の中でずっと引っかかっている言葉。
・イノベーションの鬼 ビジネスデザイナー 濱口秀司さん
https://matome.naver.jp/m/odai/2135019215482416301?page=3
考え方がすごすぎる。超有名人だと思うのですが、自身はつい最近までお名前を知りませんでした。知人が最近この方のセミナーに行ったそうな…。羨ましすぎる。もしこの方のセミナー情報をご存知の方は教えてください
・金融業界のコストカット、既存事業からの撤退ニュース
思っていたより日経に載るようになったタイミングが早い。とはいってもあれだけ大きな組織が動くには時間がかかるんでしょうな…
・先を見る経営者は今、例えば自身が考えているよりも何歩も先を予報しているはず
その考えの源泉、情報元はどこか
有益なリソースがあるんだろうか。情報処理能力の高さだろうか。経験値もあるんだろうな。
例えばすごい分かりやすい例として、テスラモーター経営者の目に一度でもなりかわってみたら…この世界がどう違って見えるんだろうか
・落合陽一さん
https://matome.naver.jp/m/odai/2144911169176604901
超有名人。でも、こんなにもAIを素人にも分かりやすく解説してくれる人はいない。だから引っ張りだこなんだろうな。
最近思うこととして、突き詰めた専門知識を、素人にも分かりやすく解説してくれる、表現してくれる人は超貴重だということ。なかなかそんな人はいない。だから世間からのニーズは高く、引っ張りだこ。
専門知識をそのまま難しい言葉で話す人はわんさかいるんですけどね…。
この方、大学生時代に毎日1冊岩波文庫を読んでいたそう。それ聞いて、自身も本を沢山読んでおけばよかった…と後悔。いや、全く近づける気にはならないけど。少し、片鱗だけでも。
・newspicks主催セミナー モビリティの未来を語ろう
http://www.tokyo-motorshow.com/tcl/meetup/
これは本当に面白そう…。濱口さんも登壇されたらしい。すごい登壇者ばかり。そして彼らが掛け合わされるとどんな話が飛び出すんだ?と期待値大。行けばよかった…!
こういうの見るとnewspicksは本当にマネタイズが上手いなと感心する。
もう完全に頭の中の整理だけで、何の脈絡もないのですが。とりあえず備忘録的に。
まぁあとは、一見今の自分の状況とは関係のない情報であっても、それを頭の隅に留めつつ、足元をどう固めていくかという話。
文字に触れる、本を読むこと、について。
いま、この本を読み返してます。
世界のエリートはなぜ、美意識を鍛えるのか?
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039967
なぜ今、ロジカル一辺倒ではダメか、アートの視点が問われているか、が分かりやすく解説されていてなかなか面白いです。
ちょっと前の世の中で起こった出来事を、ロジカルとアートの視点から解説してたり。(クックパッド論争とか。この本での分析はほんとですかね。)
まぁこんな本なので感性を磨く重要性を滔々と語っているのですが、本の中で心に残ったのが以下の言葉。
"偏差値は高いけど美意識は低い、という人に共通しているのが、文学を読んでいない、という点"
これは確かにそうかもしれない。
やっぱり文字に触れ続けることは大事だと最近良く感じます。
自身は子供時代の頃から比較的本を読む環境にいたのですが、その経験、本を読む習慣付けが今の自分を結構助けてる気がします。十数年経ってから、後からジワジワくる感じ。
別に本を読むことが全てにおいて優先する正しいこと…とまでは思いませんが、自身が何かに迷った時の判断軸を、文字に触れている時間の中で作ってきた気がします。
ちゃんと自分の子供達にもその機会や習慣だけは引き継がないとなぁ。今後の彼らの人生にとって、その機会は無駄ではないはず。
一つ、自身にとって後悔するとすれば、学生時代…特に大学の時にもっと本を読んでおけば良かった…。遊びすぎました…。
もしその時、週に何冊でも読み続けてれば…今頃はさぞや慧眼な人物になっていただろうに…多分!