読書メモ、工芸品メモ、その他

①読んだ本の内容の覚え書き②伝統工芸品に関するあれこれメモ、を載せてます。

子どもたちに正しい体験をさせるということ

少し前に、硯(すずり)職人さんの話を聞く機会がありました。

職人さん曰く、小学校の習字教育は間違っているとのこと。

一番すりにくい形の硯を使って、間違った墨のすり方をしてるとのこと。当然墨も綺麗にすれるわけなく、時間だけがかかり、その苦行 笑 のせいで習字を嫌いになる子どもも多いとか。

 

そしてその場で正しい墨のすり方を実演してくれました。すると不思議なことに、力を入れなくても短時間で綺麗な墨が完成。

これはすごいなぁと見ていて素直に感動しました。(ちなみに正しい墨のすり方は、水を窪みのところに溜めてその水を平らなところに墨で引っ張ってくるやり方ではなく、平らなところにスポイトで2,3滴水を垂らして、それで墨をするのだとか。すっている途中、音が変わるところが丁度良いタイミングなのだそう)

 

で、これを見て思ったのが、子どもたちには正しい経験をさせたいなぁ…ということ。

私は何を隠そう小学校時代の習字がきっかけで習字が大っ嫌いになったクチで、今日までなるべく筆を使う機会を避けてきました。

が、もしかしたら、こんな風に墨のすり方を教えてくれる人がいたら、自分は今でも習字をやっていたかもしれない…少なくとも、習字に苦手意識は持たなかったかもしれない。

 

習字に限らず、子どもたちには正しい経験をさせたいと強く思います。沢山の経験を積み重ねた後…自分がどういった道に進みたいか、その選択肢は子どもたち一人一人が自分で決めていけば良いはず。

しかし、入り口で、誤った経験をしてしまうと、そもそもの子どもたちの選択肢を狭めてしまう気がしてすごく勿体無いなぁ…と。(誤った経験、の定義も難しいのだけども)

 

子どもたちに色々と体験をさせる場を設けられればなぁと思っています。幼稚園〜小学校低学年くらい…まだ、嫌がらず親と一緒に出かけてくれる年齢かつ、色々なことが自分1人でできる位にまで成長した子たちを主役として。

例えば、先程の硯でも楽しそう。

硯で墨をすって、筆でアンパンマン書いたりお絵描き大会とか。

 

ここまで考えると、陶芸ワークショップとか絵画教室とか既に色々な体験教室があるので、まずはそこに行くのも良いのかもしれないといつも思う一方、既存のワークショップには心惹かれるものが少ない印象もあります。

惹かれない理由はなんだろう…。

単発で終わるものが多いから?

子どもたちに体験させた時の費用対効果が見えにくいから?

今のところはっきりしてません。

ここのところはまだ、自分の中で言語化が必要なようです。もし自分が何かワークショップを企画するのならば、ここのところをはっきりさせないとコンセプトが成り立たないなぁ。