読書メモ、工芸品メモ、その他

①読んだ本の内容の覚え書き②伝統工芸品に関するあれこれメモ、を載せてます。

男性雑誌の提案に朝から感心こと、について

朝、日経新聞を読んでいて、面白い広告が目に入ったので調べてみました。

これです。

www.atpress.ne.jp

上手いな!と思いました。

男性誌UOMOウオモの広告なんですが、11/22 いい夫婦の日に、愛妻家で知られる俳優をアイコンに、「10のこと」という分かりやすい提案。色々仕掛けをしてます。

 

特にいいツボついてるな、と思ったのが提案の10コ目、「シートマスクをプレゼント」という提案とともに資生堂とタイアップして、シートマスクの販売を提案してるところ。(狙いが分かり易すぎですが)

でも、「妻に何をプレゼントすればいいか迷う&選ぶことに面倒臭さを感じる夫」に対して、「コスメ分野で女性からの信頼感抜群の資生堂」の「シートマスク(女性に大人気のスキンケアグッズ)」を提案している、というところが、ポイントをどこも外していない感じがします。

あえて言うならマスクの値段でしょうか…。夫の足元見て&妻の1回切りの使用でも確実に効果が出る様に…というところを狙っているのか、なかなかお高めの資生堂ブランド製品のシートマスクを準備。でもこの提案で、シートマスク、結構売れそうですね…。

 

一つ気になったこととしては。

そもそも新聞を広げてみる習慣の人が少ない今、この広告を誰が見るんでしょう?というところ。少なくともアプリで新聞を読む習慣がある、自身の夫はこの広告を見ることはないでしょう。(よって花もマスクも我が家には来ないでしょう。残念…。)

 

ただその一方、

この広告の狙いは40代以降の男性かな、とも(新聞を読むことに比較的まだ馴染みがある世代?)。

というのは、シートマスクを提供する資生堂ブランドの対象年齢(妻側)が、その年代向けのものだから。この広告、壮年層のちょっと後半、中年層に向けてきっちりターゲットを絞っているのかもしれません。

か、もしくは、比較的新聞で読む習慣がまだ残っていそうな日経新聞読者…特に金融業界のヒト向けなど…?年齢や業種など色々考えると、シートマスクの価格もまぁ納得できます。

 

最後に。

今回は妻に向けてのプレゼント、といった切り口の提案が表面的に見えますが、実はこの広告、翻って、では夫側は…というスト―リーまで考えられているのかもしれません。色々仕掛けがありそう…。

 

うーん、やはり、この広告はよく考えられていると思いました。

 

 

 

 

五島美術館 七宝焼展について

www.gotoh-museum.or.jp

 

五島美術館、とても好きな場所のうちの1つです。

閑静な住宅街を歩いていると急に出現する美術館です。ロケーションがまたいい…。

 

で、そこでとても興味惹かれる美術展がやっていることを最近しりました。12/3までとのこと…。見に行きたい…。

 

七宝、最近とても心惹かれる工芸品の1つです。あの艶やかな美しさ、まさに「七宝」の名前の由来の通り。(金、銀、瑠璃、瑪瑙など、仏教上の七つの宝に比肩する美しさをもつことからその名が由来しているそう)

かつては京都、山梨、石川、東京などでも七宝は盛んだったそうです。

が…「一子相伝」「他言無用」というしきたりに阻まれ、現在では「尾張七宝」のみになったとか…。

 

最近読んだ本に七宝職人のインタビューが載っていましたが、

そこにはこう書かれていました。

「今の日本のせわしないリズムに七宝は耐えられない。」

(なぜなら完成までにかなりの時間を要するため。例えば花瓶1つでも3年はゆうにかかるとのこと)

 

これ、どの工芸品にも共通する課題ではないかな…と。

このセリフを読んで、では工芸品の精度をとことん高め、ハイブランド、ラグジュアリーに転換していくのか、もしくは工程を簡素化などして廉価版をつくっていくのか、どちらが正しいのだろう…と、ふと考えました。

きっと工芸品と産地の特色により、打開策は違うのだろうけれど。

 

ともかくも、この展示会、とても楽しみです。会期中になんとか行きたい…!

 

産地のアイデンティティについて思うこと、について

この前の続き。

 

この方のロングインタビューで、

お、と思ったことについて続きを書きます。

 

滋賀の信楽焼の地で、自分のお店を開き、新たな陶器の可能性を探って頑張っている方のインタビュー。

 https://www.kougeimagazine.com/crafts_now/171102_nota/

 

"産地に作る力があるとして、僕がそこで重要だと考えているのは、翻訳能力なんです。クライアントが求めるテイストに対して、産地の知識やノウハウをいかにつなげられるか"

 

心に引っかかったポイントが幾つかあるので、以下確認しつつ。   

 

産地に作る力があるとして

→これがあるところと無いところの見極め、難しいと思っていました。今まで。

産地として今も活気がないところ…その理由は、実は実力が足りていないのか、単にPRが下手だからか…etc

ただ最近思うのは、結局、作る力が培われるかどうかはマインドの問題に尽きるな…ということです。今のこの、負けている状況の要因を分析した結果として、その理由を他責(我が身の実力を顧みず、消費者やマーケットのせいにするなど)にしないマインド。

正確に世の中に起こっていることを捉えられて他責にせず、自分たちの立ち位置を振り返って動き続けていれば、産地に作る力は蓄積されていくんでないかなぁと。個人的見解です

 

翻訳能力

→全く同じことを、他の産地で活躍しているあるデザイナーさんより聞いたことがあります。

要はキュレーション(翻訳)をどうするか、切り口の問題だと。産地がそれぞれもつ素材をどう料理するか…と言う話

 

産地の知識やノウハウ

→まさにこれが、産地ごとのアイデンティティを体現するものだと思っています。

例えばわかりやすい例として、陶磁器。

日本各地には色々な陶磁器があり、それぞれ、その地でしか取れない土を使って、ものづくりをしている…だから、有田焼、益子焼信楽焼…と差別化をすることが、"今までは"できていたのだそう。

でも実は今は、その素材の土が共有化されつつある実態があるとのこと。(実は〇〇焼も✖︎✖︎焼も、同じ素材の土を使っている…など)

もはや素材の違いで各産地の特色を語ることはできない…では何で語るか、というと、もう、それぞれの産地で培ってきた技術や知識でしかない訳です。そこが特色になり、アイデンティティとなる。

しかしここで問題となるのが、長年産地でやってきた人達が、技術や知識を踏まえて、"自分たちは何者か"、ということが語れない状況が多くの産地にて発生している…という現実。

辛辣な人は、伝統工芸、という名前に胡座をかいて、自分たちの持つ価値を振り返ってこなかった結果だと酷評していました。

 

突破口を開くために苦しんでいる各産地の、この状況を打開するには何が必要なんだろう…とぼんやり考えます。

確実に必要なのは信念とブレないマインドを持った人材。前回も書きましたが、調整ごとをする人、早く成果を出す人。違う切り口では地元/ヨソモノそれぞれ、信念持った人…で物事を引っ張れるリーダー。年齢層もそれぞれバラついて必要かもしれない。

 

もしかしたらそもそも"伝統工芸"、"産地"の再定義が必要な段階にきているのかもなぁ…とも考えたり。

 

話がまとまらなくなってきたので、とりあえずこんなところで。

ともかくも、最近読んだインタビューの中では一番、色々と考えさせられたものでした。

 

工芸産地の衰えを食い止めるために必要な人材について

滋賀の信楽焼の地で、自分のお店を開き、新たな陶器の可能性を探って頑張っている方のインタビューを読みました。

 

https://www.kougeimagazine.com/crafts_now/171102_nota/

 

この方の様に各地で頑張ってる人達は沢山いますし、言い方は悪いけど似た様なインタビューも結構あったりします。

 

ですが、自身はこのロングインタビューを読んで2つの箇所に、お、と共感を覚えました。

 

心に引っかかったところ…その1

 

"産地全体としてとか、組合一丸となってというのは難しい。何年間かいろいろ試してみたけど、調整することが業務になるばかりで、これは無理だなと。もうひとつ僕が感じたのは、力がない状態で10社集まってもうまくいかないんです。それよりも、まずは切磋琢磨して、それぞれに力をつけた段階で数社集まってやり方を考えるとか、外からの力をうまく使うとか。そうやって産地をうまくプレゼンしていかないとダメだと気づきました。"

 

これはほんとに、色々とトライしてきた方だから言えるセリフだなと…。 

 

調整ごとは必要なんだと思います。誰かがやらないと、その地の組織は動かない。

その地のキーパーソン達に働きかけられる、それこそフィクサー的存在(言葉のイメージは良くないかもですが)が必要と思ってます。

一方、産地はものすごいスピードで衰えていく訳で。だから比較的早く効果が見える方法も誰かがやっていかなければ。このインタビューの方は、後者を選んだんですね。

 

産地を変えたければ、

信念と覚悟を持った、調整ごとをする人/効果を出す人、がお互い両輪のように、関わりながら

動いていくことが必要なんだろな…という個人的感覚を持ってます。

この信楽の地には、調整に走り回れる存在はいるんだろうか。このインタビューの方のような人たちを支える黒子的存在みたいな人が。

 

最近、信楽焼を取材された人から、いかに信楽焼の産地が(地域の工芸団体のモチベーション含め)衰退の一途を辿っているか…嘆かわしい話を伺ったタイミングだったので、このインタビューがとても気になりました。

 

あと誤解を恐れず言うなら、ですが、

自身は産地のフィクサーというか、調整役になりたかったよなぁ…とも、ちょっと思い出したり。まぁ、根気も忍耐も交渉能力も必要そうだし考えるだけで胃に穴が空きそうな仕事かもしれませんが…。

 

心に引っかかったところ、その2はまた後日に。

面白かった映画の話 について

面白かった映画を2つ紹介します。

 

久しぶりに映画をみました。

 

22年目の告白 私が殺人犯です

http://wwws.warnerbros.co.jp/22-kokuhaku/sp/

 

エグそうだなと思って見たら、やはりエグい場面は多かったのですが…いやぁ面白かったでしす。心理戦とどんでん返し。最後の方はちょっと結末が読めたりもしたけど、見る価値ありだなと。

 

あともう一つは、

今更ながらの…シン・ゴジラ

これも…すごくすごく面白かったんです。

劇場で見ました。

正直、ゴジラはどうでも良いんです 笑

一つのとんでもない災害が発生した時に、この国が現状では、どう対応するのか…というとこが本当にリアリティを持って再現されてるのがこの映画だと思います。さすがの取材力…。

誰かが、この映画は、会議映画だとか大人の為のエンターテイメントだとか、確かに今の自衛隊の体制では、あの作戦・あの陣形以外は考えられない、完璧だ!…とか 笑、公開当時は色々なところで賞賛されてました。

 

と、なんでこんなことを書いてるかというと、関東圏では本日11/12 21時〜、シン・ゴジラが地上波初放映とのことだから。

是非見たことがなかった人は、この機会にでもー。

でも変に編集とかカットされちゃったりしてるんだろうか…それは嫌だなー。そうなっていないといいなぁ…。

フランス人間国宝展から見る可能性について。

ちょっと前にフランス人間国宝展に行ってきました。 

 http://www.fr-treasures.jp/

 

これは、とても面白かった…!!!

 なにかというと、展示している製品のレベル感が半端ない。(と、展示を見て実感しました)

一切全く妥協がなく、最高のレベルを求めている感じ。

日本とフランスについては、工芸や美術の分野で親和性があるとは聞いていましたが…現物を見て、実感。

 

作品を展示している空間も雰囲気がしっかり作られていてとても素晴らしい。

 

やっばりいいなぁ。

こんな展示会もっとしてほしい。

 

とりあえず、とても面白い展示会でした!

是非、まだ見にいってない方は行って、見てください。

 

コテンパンにやられたミーティングについて

昨日参加したあるミーティングにて、 説明相手に対し、こちらが説得すべきところを相手にコテンパンにやられました 笑

 

話の入り方から、全く予期してなかった切り口で切り返され、そのまま話のイニシアチブを取られ、予定していた話の持っていき方を全て覆され、ミーティング終了。一から出直し…という状態。

この感覚、久しぶりだなぁ… 苦笑

悔しい思いを味わいました。正確には、相手に対して何か思う…というより、全然うまく切り替えせなかった自分に対して悔しい。

 

この結果になった要因を振り返ると。

 

そもそもがこちらの準備不足であったことが一番の要因。

説明相手の思考のクセ、どういう切り口で話を展開するタイプか、それに対しこちらが用意・整理できてる情報は何か。何が足りないか。

足りないならそこをどこまで補強するか。補強できないなら現時点ではどう説明をつけるか。

イメージ不足、整理不足でした。

 

もう一つは、自身がMTGに挑むスタンスを取り違えてたこと。

相手に説明&相談する場というより、説得するMTGなのだ、ということに、話を進めている中で気づきました。

いや、話している間に、この相手に対しては説得にあたる位の気持ちの準備と気概で当たってようやく、相談できる俎上に乗るというか…(すごく分かりづらい言い方ですが)

 

うーん、それにしても悔しいです。

今回のMTG相手と話す機会はそうそうないのですが、次回のチャンスがあればその時は少しでも食らいつきたいな、と。

 

たった30分強のMTGでしたが、いい経験でした。この時間を貰えて良かった。でも、やっぱり悔しい!