息子たちに伝えるハハオヤの雑記

30代の自分の日々を淡々と。20年後、30代になるムスコ達に向けて。

20180626 「パッとしない会合」でこそチャンスがある話

【振り返りと今後の方針】
1.ある一ケースに、とことん深く潜り込むことで学び、その後の工程の効率化を図る

2.基本に立ち返る。簡単なことから一つずつ終わらせていく

3.見切りをつける


【本題】
昨日に引き続き、職人さんからのご相談話で一つ、考えたことです。

ある伝統工芸の職人さんから、「自治体が主催する 会合(自治体の工芸事業の収支報告会 兼懇親会。当該自治体の伝統工芸士の方々が招聘される模様)があるのだれども、これは参加の価値があると思うか?」と相談を受けました。

 

個人的には、「YES」。
そう考えた理由を職人さんにお伝えしたところ、自分の考え方を面白がってくださったので以下、書き留めてみます。


まず上記会合は
おそらくあまりパッとしない会であろう…と予想をつけました。そして、参加される方々についても「まぁなんとなく…」で参加される方も多いのかなと。

ですが。
そんなパッとしない集まり、かつ、ぼんやりとした気持ちの参加者が多いだろうと
(失礼ながら)予想される会であるからこそ、その場で目的意識を持って動く方が光ると思うのです。

 

例えばご相談くださった職人さん、
その会合に、以下2パターンの目的意識を持って参加したとしたら
収穫が得られるのではないかなと。


①同じ地域内の伝統工芸職人さんとのネットワーク作り

⇒その方が新作品作りの為に欲している、素材(和紙、布、etc)の情報を、その場にいる他の職人さんから集められるかもしれない

⇒技術のコラボレーションができる方がいるかもしれない。その会がきっかけで、県内での職人さん同士のコラボレート作品を造ることができ、自治体にPRすれば何らかの広報協力をしてくれるかもしれない。自治体のプレスに載せて頂けるなど

⇒コラボレートができなくとも、もしかしたら意欲があり攻めの姿勢の職人さんがいるかもしれない。何か、自治体内での新たな活動団体をつくれるかもしれない。自治体にPRすれば何らかの広報協力をしてくれるかもしれない。自治体のプレスに載せて頂けるなど


②自治体関係者の方々とのネットワーク作り

⇒その職人さんの、作品作りにかける真剣な想い、事業としての将来ビジョンを、自治体関係者の「キーパーソン」的な方に、この会合という機会を利用してお話し、理解いただけるであればもしかしたら、(気持ち面での)応援者、ファンになってくれるかもしれない。気軽に相談できる自治体関係者の方とのご縁ができれば、今後何かあった時に、色々伺えるかもしれない
 

など。

上記は一例ですが、一見「パっとしなさそうな」会合、集まりこそ、
少しの目的意識と積極的な姿勢を見せる…という少しの努力をするだけで、
得られるメリットは大いにあると考えています。

少なくとも意識高くアグレッシブな方々が集まる会合でアピールするよりは…
数段、ハードルは低いはず。


なのでご相談くださった方にも「是非、参加されてみてください」とお伝えしました。


…ただし、そうはいっても全く収穫のない会合、というものも存在するもので。
上記会合がそうでないことを祈るばかりですが、
1回参加されてみて全く収穫が無い…と感じたら、今後は参加されなくても
良いと思います、とも、お伝えしました。

 

可能性がないことに対して早く見切る判断をすることも、大事だと思いますので。