息子たちに伝えるハハオヤの雑記

30代の自分の日々を淡々と。20年後、30代になるムスコ達に向けて。

20180618 お勧めの書籍(工芸、民藝関係)について「二十一世紀民藝」

【振り返りと今後の方針】

1.手がけること一つ一つ、本質、を捉える

2.ひたすら真摯に丁寧にやるべきことをやる

3.全てを自分で行おうとしない。本質を見極めて、手を借りるところは借りる

 

【本題】

最近の、自分の精神安定剤と化している本について、書きます。

二十一世紀民藝 http://amzn.asia/1XMEXM9 

 

大分マニアックに見える本ですが。

内容は、ある一人の輪島漆器塗師の方が、自らのものづくりの経験を通して感じること、日々のくらし、体験を真摯にしたためているものになります。

自分にとっては久しぶりに、一つ一つの文が心に染みわたるような書籍でした。

 

民藝ブームがおきて久しいですが、なぜそれが起こったのか。

それについて筆者は、民藝を通して自然の素材に触れる…木から採取した漆という素材、漆器や土でできた陶器etc…ことで、自然への憧れを満たしているからではないか…という仮説を説いています。

確かに民藝品、手仕事品に触れる時、自身がモノの触感…で感じる懐かしさ、愛おしさには、郷愁の念といったイメージの他、モノを通して感じる自然っぽさ(陶器の温かみや、時に素材のざらっとした素朴な粗さなど)に惹かれる部分もある気がしています。

自分が民藝品、手仕事品に惹かれる理由(しかもうまく言葉に現せなかったもの)を見事に誠実に言語化している書籍なので、とても心地良いのかもしれません。

 

人に薦める部類の書籍かというとそうではないのですが…気ぜわしい日々を過ごしているからこそ、この書籍を一ページ一ページ、丁寧に読み進めることが自分にとって何よりも贅沢な時間です。