息子たちに伝えるハハオヤの雑記

30代の自分の日々を淡々と。20年後、30代になるムスコ達に向けて。

20180611  消滅の危機に瀕する手仕事、を考察してみる

【振り返りと今後の方針】

1.名より実をとる

2.風をよむ

3.自分自身の機嫌を取れない人は放っておく…

 

【本題】

突然、かつ単刀直入に。
「消滅の危機に瀕している手仕事/工芸」について、
残していくための手段を分析、整理、考察してみます。

なぜなら、そういった手仕事、工芸について語られる時、
エモーショナルな部分に焦点が当てられがちで「では実際にどういったことをすれば、残していけるのか」までの具体案、実施策まで言及されることがあまり無い…と感じた為です。自分が当事者となったとしたら、どういった方法が取れるか…あれこれと考察してみたくなりました。


例:静岡県伝統工芸品指定「葛布」

www.kuzufu.com

背景:植物「葛」からつくられる布。現在、生産先は2件。材料の枯渇については懸念無いもののマーケットの大幅縮小、および生産者減少(後継者枯渇)により危機的状況か。


まず「葛布」の事業状況をざっくり2パターンに。

(1)生産者の生活を支える規模か

(2)〃規模に至っていないか(技術の継承に重きが置かれているか)

 

(1)、(2)ごとに手段を考える

(1)の場合…マーケットを広げることが最優先

・技術転用、他業種への展開
→葛布の生産技術、織りの技術の可視化、整理からスタート

・高付加価値、品質の高さが担保できるなら素材の提供にてマーケット創出
→生産ロット、生産品質の水準を保てるか


(2)の場合…
技術継承に焦点を当てると、文化保護の観点から、自治体、国、学術団体などの協力および資金拠出の可能性あり

・技術の希少性(および生産地の文化的側面)の整理および発信…例えば、類似技術(と思われる)で認知度が高まっている産地とのタッグによる発信強化…
 (ex.福島県昭和村 からむし織 

  http://motokurashi.com/fukushima-showamura-karamushi/20170927


超ざっくりで短時間の考察ですが、何か色々、やりようはあるのではないかなと。


手仕事/工芸を残したい。そのためには、残すための資金が必要。特に人件費。
それを継続的に賄う方法は。

そのために色々トライアルをしてみたいなと…そんな気持ちがムクムクと湧いてきている今日このごろです。

 

ちなみに葛布、こんなプロジェクトもあるようです。取り組みを具体的に聞いてみる機会をどこかで得られるととても嬉しい、と思います。

掛川市葛利活用委員会 - 進行中のプロジェクト - サービスグラント