息子たちに伝えるハハオヤの雑記

30代の自分の日々を淡々と。20年後、30代になるムスコ達に向けて。

20180531 スポットライトがあたった、その後

【振り返りと今後の方針】
・考えが深みにはまりそうなら、動く。現場を見に行く
・直感で感じるものを信じる
・ルーツ、本質を見つける

 

【本題】
LEXUS NEW TAKUMI PROJECT というものがあります。

lexus.jp

 

高級車LEXUSが主催する、全国47都道府県より1~3名、若手職人を選出。
デザイナー×若手職人の取り組みをサポートし、デザイン性にあふれる新たな製品をそれぞれが発表する、という取組み。本も出版されています。

 

「めぐる日本のモノづくり」 

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自分が職人になったルーツ、作品ができるまでの試行錯誤、
作品への想いを語ったストーリーが美しい写真とともに掲載されており、とても読み応えがあります。

このプロジェクト自体は、
世間的にも注目を集めやすいし、工芸に興味がない人の関心を引くようであるし、
若手職人の挑戦の場にもなるし、とても素晴らしいと思います。

一方、
気になるのが「スポットライトがあたった若手職人」のその後。
とても素晴らしい取組とチャンスを得た職人方。ある意味、ハレの舞台だったのでしょう。
そしてその後も生活は続きます。
彼らの生活は変わったのか、どうなのか。数年前、この取組に参加した彼らは今、何をしているのか。

最近、色々なメディアで「頑張っている若手職人」「新しい取り組みに挑戦している職人」などの特集記事を目にします。一瞬の、彼らが輝く今を切り取る情報発信、大きな意義があります。

一方、彼らのその後の人生も見守り続けるメディアがあっても良いのではないかな…とふと感じました。
消費される情報ではなく、続く・育てる目線に近いもの。

かなりの長期的目線での取材なので…読者、ついてくださるかな。
よくあるテレビ番組の”あの人は今”パターンに似ているかと思いましたが、
それを真似るには、主役が相当有名でないと厳しい…。
子供の成長記録、ではないけれど、それに興味を持つのは、主役になる人とすごく近い立場か、主役のファンくらいなので。


なぜこんなことをふと考えたかというと、この本に感化されたからです。
まだ読み途中ですが、かつて、日本でイタリア料理が大流行した時期にシェフなった彼らのその後を追ったノンフィクション。

シェフを続けている方もいれば、別の道を歩んでいる方もいます。
そこにはストーリーが溢れていて、それを追う著者の目線も、距離感を保ちつつ、温かい。良い本です。

 

シェフを「つづける」ということ

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そしてちなみに、知り合いの職人さんがTAKUMI PROJECTに挑戦されています。最終選考は、来年2月。彼女の気概が、評価されますように。応援しています。