息子たちに伝えるハハオヤの雑記

30代の自分の日々を淡々と。20年後、30代になるムスコ達に向けて。

20180526 丁稚奉公で人生が変わった方の話

【振り返りと今後の方針】

1.今、会うべき場合とそうでない場合の判断

2.↑その判断根拠は経験を積んで精度が高まるのか、周囲のアドバイスを聞くのか…

3.ピンとくる筋書が来るまで考え続けること

 

【本題】

家具職人の「匠」を育てるため、その道に進んだ若者たちを2年間、

「丁稚奉公」の制度を参考に徹底的に技術や人としての育成をしている職人学校があります。

 

今の風潮とは

少し方向性が異なるかもしれませんが

個人的にはものすごく…その環境にいる

若者たちが羨ましい、と感じています。

 

最近、ある漆塗職人の方の話を聞きました。

 

その方はバブルの時代、東京にて編集者をしていたのですが、

ある漆器に出会い人生が変わり、その後、師匠のもとに2年間丁稚奉公として通い、

その後一人前に。

その方の作品は国内外で高い評価を

得ています。

自分はその方の書籍を読み、

「人として卓越されている…」と

とても感銘を受けました。

 

その方がおっしゃっていたのは

「丁稚奉公の2年間で自分の価値観が壊れた。丁稚奉公が終わる際には、親方が何をしたいか、先を読めるようになった。

まるで乗り移ったかのように。

そしてその2年間が、

その後数十年間の自分を支えている」と

いう言葉。

 

そうか、その方の人間性はそこで大きく影響を受けたのか、と、

改めてハッとするものがありました。

 

なので、将来自分のムスコ達が

社会人になる時には、

「この方だ!」と思った師匠がいれば、

とにかくその方のもとで

徹底的に学ぶと良いよ、と

伝えておきたいです。

丁稚奉公でも、鞄持ちでも。

 

(ちなみにそういえば

自分も社会人になりたての頃、

丁稚奉公まではいかないまでも

当時の直属の上司に

大変お世話になったことを思い出しました。

大変厳しいけれども社会人のイロハを

教えてくださり、その方に対しては

深く尊敬の想いがあります。)

 

そして実は…もう一度自分も、

「師匠」のもとで丁稚奉公をしたい、

という気持ちがムクムクと。

 

キーワードは以下のどれか。

企画、地方創成の現場、もしくは工芸の現場、

営業、地域のブリッジ、営業、空間、デザイン。

 

何歳になっても学びなおせる、

とはよく言うものの…

こればっかりは相手方が年齢を気にすることも

ありそうだしな…とも。

 

自分がこれまで培ってきたつもりの

力が、どれだけ未熟だったか…

今、心から痛感しているので。

 

自分の常識を壊して

「師匠」の価値観を徹底的に学び、

再構築する過程と

その後に掴むものが、欲しいのです。