息子たちに伝えるハハオヤの雑記

30代の自分の日々を淡々と。20年後、30代になるムスコ達に向けて。

山中漆器 我戸幹夫商店への訪問と器を使っての感想について。

おすすめの木製コップの紹介です。

我戸幹夫(がとみきお)商店 さんの器(特にコップ)です。

我戸幹男商店 HOME

お勧めの理由は、本商品の驚くほどの薄さ、そしてその薄さにより表現される口当たりの良さ。とにかく、この店の器を使って食事をすると、確実に味わいが数段レベルアップします。器の力というものを体感しました。

ちなみにこれは漆器製品。山中漆器という部類のものですが、普通のコップ、お皿の様に扱えます。

f:id:sanaina99:20171230013005j:plain  f:id:sanaina99:20171230013011j:plain

 

 

このコップを購入した経緯です。

昨日、以前、ブログに書いた「我戸幹夫 がとみきお 商店」(山中漆器の工房)、の直営店に行ってきました。

http://blog.hatena.ne.jp/sanaina99/sanaina99.hatenablog.com/edit?entry=8599973812322909877

石川県山中温泉にあります。

このお店の存在を知ったのが、12月上旬。

人から教えてもらった工芸系デザインセミナー (産地とデザイン会議)

www.sanchi-design.jp

にいったことがきっかけ。そこでこの工房の社長さんと知り合い、セミナーにてこの工房/社長さんのビジネスモデル、戦略、仕事への矜持などを聞いて「めちゃくちゃ面白い!」と個人的にファンになり。

偶然、伺う機会に恵まれたのが昨日。1か月前には知りもしなかったお店です。年内に行けて良かった。お店は山中温泉の商店街の中に所在していました。

 

f:id:sanaina99:20171230012921j:plain   f:id:sanaina99:20171230013914j:plain

偶然にも社長ご夫婦がお店にいらっしゃり、色々とお話しさせて頂きながら、

商品を拝見させて頂きました。

 

山中漆器の特徴として、「木地の山中」と日本中に知れ渡るくらい、とにかく、木材を加工する技術(木工ろくろなどの技術)が大変高いそうです。

事実、店内に置いてある商品は全て、驚くほど薄く作られていて、かつ、フォルムも綺麗。商品の木目一つ一つも、とても美しく作られていました。

迷いに迷って、ビールグラスと日本酒ぐい飲みを購入。

 

そして、ホテルに帰ってから早速ビールグラスとぐい飲みの使い心地を検証しました。

 

で、一言感想。

感動しました。

 

器の違いで、飲み物食べ物の味が変わる、とはよく言うものですが、それを改めて体感。ここまで違いが出るとは。加えて、自分がイメージしていた漆製品に対する概念をひっくり返すくらいの衝撃を得ました。

 

木製品でビールを飲んだのは初めてでしたが、

口元にあたる木地の絶妙な薄さと漆製品の温かみ、優しさ。そして器の軽さ。ビールの味がまるで違う。

日本酒ぐい飲みも同じく。

今回選んだフォルムの形も影響してか、両手で器を包み込んだ時のなんとも言えないフィット感と、口当たりの良さ。木地の薄さ、形、全てが絶妙なバランスで口当たりを表現してます。

これは山中漆器の技術力×我戸幹夫商店さんの商品設計力だから出せる力だなと思います。先月末までは知りもしなかった工房です。これだから工芸品に関わることはやめられない。

 

この商品を使ったらどのような体験ができるのか…と実験的な気持ちも大きかったのですが購入して良かった。良い体験をしました。そして子供たちにも、同じ体験をさせてみたい…と思いました。日常使いの皿やコップなども店舗にあったので…どこかのタイミングでまた、お店に伺ってしまうかもしれません…。

 

 

ところで。

我戸幹夫商店さんの広告塔みたいな話ばかりでしたが、最後に別の話を一つ。

我戸幹夫商店の社長さんから以前、セミナー会場の場にて、

山中漆器も後継者不足に見舞われている旨を伺っていました。

ものづくりに興味のある若者を都内や工芸系専門学校から誘致しても、各工房とのマッチングが上手くいかず、なかなか若者が定着しないとか。日本全国の工房がもつ共通課題です。

その日も同じ話を伺いました。

 

一方現在、自分が工芸/民芸の工房の後継者不足を解消できる(かもしれない)プロジェクトに関わりだしていることから、もしそのプロジェクトが上手くいったならば、山中漆器にも展開できるかもしれない…と、ふと思ったり。そうなると俄然、やる気に燃料が追加投入…。

 

年末年始だからゆっくり休みたい…という思考パターンでないですね…もはや…。

休むことももちろん大切ですが、やりたいことが多すぎて…楽しくて仕方ない。