社員の命より優先させるものとは、一体何か。
会社には経営課題があって、世の中のため絶対に果たさなければならない仕事もあったりして、特に社会のインフラたる企業は責任が重くて、何がなんでもやらなければならないプロジェクトもあると思うけど…。
そのプロジェクトに人員を投下して、鬱や体調不良者続出にして、それでも続けなければならないタスク…何人もの人生を犠牲にしてまで優先されるものってあるのでしょうか。
いくら社会的に必要不可欠なタスクであったりしても、人の人生狂わしてもいいほどのものなんてないはず。
渦中にいる人は、その状況の異常さに気づいてないと思うけど、少しでも、何か違和感を感じたら…特に体調に違和感を感じたら…早く逃げてほしいと思います。
ある一定の年次は、仕事の頑張りどころ、がむしゃらに働け、と言うことも理解できるけど、命削って、その人の大事な人との時間も削ってまでやるべきことなんだろうか…と、時々思います。
こういう考えは甘いのでしょうか…。
働き方改革だ、と叫ばれているけど、なかなか浸透しそうにない、その背景には、まだまだ、"今は会社の非常時だから、特別"とか、"自分の会社では仕事の性質上そぐわないから、特別"とか理由をつけて、いままでの超過勤務体制を継続させようとする意識があるからではないかなとも思います。
なんてったって、新しいことをやるより、今までのことを続ける方が頭を使わないからずっと楽よね。
思考は怠惰に(現状維持)、身体であくせく働いて埋め合わせ。今はまだまだそんな感じなのでしょうか。
そんなことをつれづれ思う雨の夜です…。
読書メモ しごとのきほん くらしのきほん100(疲れた時に読みたい本)
ISBN 978-4-8387-2843-5
【感想】
・”くらしのきほん”編集長 松浦弥太郎さんの本。肩肘はらずに読める本。でも、大切なことが丁寧な言葉で書かれている本。心がせわしないな…身体が疲れたな…という時に読むと良いかも。心の栄養になるような…。
・気軽に読めるので、「あーなんか、最近疲れた。本を読む気力もおきないよ…」という人ほど、ぜひ手に取ってほしい!明日から元気になります。きっと。
【良かったところ】(沢山ありますが…心に響いたメッセージを抜粋。)
・前に進んでいくときになくてはならないのは、動機というエンジン。「なぜこれをやるのか」という動機をはっきりと伝えなければ人は一緒に進んでくれない。ストーリーを語る。人を動かすのは感情。
・紙芝居のように仮説を立てる。
・あれもこれも望まない。欲張ってあれこれ望むと、そのために余計な言動をせざるをえなくなり、無理がかかる。…(中略)さあ、堅実にいきましょう。←この言葉がいい…。
・できない、という返事は、真っ黒なフェルトペンみたいにできる可能性を塗りつぶしてしまう。
・失敗しないための3つの準備。第一に段取りを決め、確認しておく。第二に用意をしっかりし、何度も点検する。第三にスタートは早めにし、先手を打つつもりで。なあんだ、というほど基本的なことだが、このルールを守ることが難しい。だからこそ、今日も3つの準備を←この言葉がいい…
・毎日、稔りを収穫するには、毎日、種まきが必要。
などなど…
体調と心が鬱々としたときの処方箋
備忘メモ。なんか怠い、気分が乗らない…といったときの対処法。一例。
本当に病気の時はもちろん休養を取るべきですが…気候に影響されて気分が乗らない時など。
・発散の機会と場所を設ける。
→おしゃべりすることでストレス発散できる女性たちは、意外とこの方法で乗り切れることも多いのでは。
発散の機会は、友達とのおしゃべりのような…自分の話を聞いてもらうことでも、ジムで身体を動かしても、何でも。要は閉じこもらず外に向けて発散をすることが恐らく大事。
現に昨日から気持ちが鬱々としていたところで、今朝、所属のスピーチ同好会にてスピーチをして発散したら、気持ちがはっきりと切り替わりスッキリとした。気持ちの奥底に溜まっていた澱が濾せたような。
疲れたら無理するな、休め、はもちろんだけど、意外と心の奥に溜まっている澱みを放出することって大事なのではと思っています。
現場を見ることを忘れない。
伝統工芸品が廃れないように…(良いものは残って欲しい、子供たちに伝えたい)自分ができるものはなんでもやりたい。それに繋がるならなんでもやる、ライフワークにしたい気概でいます。(ただし、工芸品を作る職人さんたち当事者も変わる意識がないとダメだと思う)
一方、現場を見ること、足を運ぶことはしつこいくらい、自分の身に染み込ませないて習慣化しないといけないと思っています。
つい良かれと思い、提案してみたくなる工芸品工房の業務改革、効率化、将来を見据えた戦略のススメ、etc…。
もちろん職人さんにとってやった方がいいものも沢山あると思うけど、そもそもの職人さんの事業への思い、理想像に沿っているのか?頭で考えただけ、教科書のウケウリではないか?
立ち止まるタイミングを常に設けて、今、自分がやっていることは相手の幸せに繋がるのか?を考えないと。
そして、都度現場を見に行って、本質を忘れないように…という習慣づけをしようと思っています。
当たり前のことだけど、備忘録と自戒をこめて。
海外から見たお花見情報
桜が満開の季節になり、街を歩いていても外国人観光客たちを多く見かけます。
ふと、観光客の人たちは花見についてどんな情報を持っているのかなと、検索してみました。
出展:http://japan-attractions.jp/special-cherry-blossoms/
読むと結構面白い。
花見の仕方を丁寧なプロセスで書いていたり…
(1.まずはシートを敷きます、とか。日本人は時間に正確だから、時間通り集合しないと欠席と思われちゃうよ、とかの注意書きまで。)
人数別、お花見の楽しみ方とか…
(1人の場合、数人の場合、大勢の場合…)
書いてあることは間違ってないです。
他の国の人からはこうやって見えるのね、と、新たな視点に気づきました。
こんな感じの日本紹介サイトでは、どれも東京、京都、そのあと各地方のお花見情報…を載せてるようだけど、日本の桜見頃ランキングとかは必ずしもこれらの都市一辺倒ではないはず。(●●県の桜並木…とか、結構意外なところも。)
ニーズとのマッチングは必要だけど、花見情報一つとっても、地方に観光客を呼び込む策として更に何かできるかな…と考えたりしました。
読書メモ
ISBN 978-4-8222-6456-7
【感想】
・今や話題のショッピングセンターに行くと、必ずといっていいほど店舗が入っている「中川政七商店」が、どのようにしてブランディングを図ってきたかを具体例をあげて丁寧に描いた本。
・この本は10年ほど前に出版されたものだけど、内容は陳腐化していないと思われる。ブランディングのプロでにとっては当たり前のことばかりだろうけど、全くの素人が一から自分の会社をなんとかしたい、という思いの中小企業の人たちにとっては、いい入門書ではないかと思う。
この本で社長が"将来はこんなことがしたい”と言っていることを、10年経て今まさに実施中であることが素晴らしいなぁ。有言実行。
・何冊か著者の本を読んできたが、自分の会社をなんとか改善したい!と考えている中小企業や一家で事業をやってる人たち(いずれもデザイナーやブランディングなどのプロではない人たち)が、抑えとくべき勘所を、分かりやすく取り組みやすく丁寧なプロセスで書いているものが多く、そういった人達にはかなりの良書だと思う。
【ポイント】
・ブランドはデザイナー一人がつくるものではなく、会社に関わる全ての人が作成するもの。商品自体だけでなく、販売方法、流通方法、営業スタイル、すべてにブランドの「らしさ」が一気通貫で統一されているべき。
・メーカーは、エンドユーザーとのタッチポイントを増やすことでブランディングをはかる。
・外部デザイナー起用時の注意点。デザイナーの感度が高すぎて、メーカーのターゲット層との乖離が大きすぎる場合が往々にしてある。結果、開発した製品が売れなくなる。デザイナーに、ターゲット層の目線まで降りてきてもらうのが必要。(メーカーもデザイナーも、双方努力が必要)
・ブランディング構築の為のディスカッション方法…コンセプトワーク。
・小売りには、顧客とのタッチポイントとしても、直営店を持つことが理想。
失敗談を知りたい人が多いということ。
最近、いろんなコラムにて、世の中の成功者の"成功談"ではなく、"失敗談"の方がニーズが高い、というコメントを見るけど、これには強く同意。
自分も色々、新しいことにはチャレンジしようとしている中、気になるのが失敗談。失敗を恐れるというのではなく、きっと自分がこれから向き合う課題は、誰かもかつて向き合った課題だろうから、その時、どんな打ち手があるのか自分の中でストックを増やしておきたいから。
課題をどうクリアして、今の成功に至ったのかを聞いてみたい。
でも一方、失敗談を語る人は少ないのだとか。
これはすごく不思議。なぜだろう。恥ずかしいから?失敗談にニーズがあると気づいてないから?
失敗談を話すことで、聞き手のニーズに応えた結果、(親近感も相まって)その人が自分のファン(顧客)になるかもしれないのに勿体無いことだなと思います。
成功者から、カンペキな成功体験ばかり聞いても、まだ自分なりの成功が掴めていない、試行錯誤中の人たちにとっては…鼻白んでしまうものかも。
と、ここまで書いて、自身も振り返って、失敗談は求められたら沢山話す機会を作ろうと思いました。
自身はスバラシイ成功者ではないけど、ワーママで、ワーママならではの失敗談はストックがたんまりとあるので 笑
よくよく振り返ると、後輩たちにワーママの苦労話、失敗談を聞かれたことが何回もあるかも。自分のファンを増やしたい、という意味ではなく、自分の(大したことないと思ってる)経験を話すことで誰かの役に立つなら。
…やっぱり失敗談があまり話されない、というのは、それに価値があるということにネタの保有者が気づいてないからかもしれない。